古来、中国から伝来した仏教をいち早く取り入れた聖徳太子の様に、
慶生会では、海外に目を向けることも忘れていません。
海外での事業展開や人材交流、最新の機器導入も積極的に行っています。

西安中大国際慶生会長寿センター

海外連携

社会福祉法人慶生会は、約40年にわたり日本国内で培ってきた介護・福祉の専門知識と経験を活かし、海外においても新たな挑戦を進めています。
このたび、中国・西安にて「西安中大国際慶生会長寿センター」の設立に向けた調印式が行われ、慶生会は「ブランドライセンス契約」および「コンサルティング契約」を締結しました。
日本式の高品質な介護サービスを海外へ展開する第一弾プロジェクトとして、”日本式高級老人ホームの新築開業”が始動しました。
さらに、慶生会がこの2年間で品質管理課を中心に構築してきた「マイスター制度(人材育成システム)」と「隣店調査(内部監査システム)」をセットで提供することで、サービスの質と運用体制の両面から現地支援を行います。
慶生会は、制度設計と現場運用の両輪を大切にしながら、海外においても「高齢者の尊厳」を大切にし「和敬・愛語・感謝」の理念に基づいた支援を展開していきます。

JPTTC

事業展開

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JPTTCとは、慶生会のリハビリテーション事業における実績を基に、地域におけるリハビリテーション・健康増進サービスを提供する拠点として事業構築されたブランドです。筋骨格系の痛み、運動損傷、手術後のリハビリ及び姿勢調整等目的としたスリングエクササイズや、日本から派遣された理学療法士が個別運動指導と施術を実施しています。「地域の健康増進」を合言葉に、現地スタッフと協力して事業運営に当たっております。

JPTTC開設に寄せて

理事長 永井 正史

現在、少子高齢化が社会問題となって久しい日本において、いわゆる介護や障がい者支援などの福祉事業者も、さまざまな競争にさらされるようになっています。

例えば、「採用」=「ケアワーカーの確保」は、福祉産業の枠の中だけでなく、製造業や流通業などの一般企業と同じフィールドで人材確保競争にさらされています。また、介護保険が2000年にスタートしてから15年以上が経過し、在宅事業や有料老人ホーム事業などは、株式会社と同じフィールドで集客活動を実施しなければなりません。そのような中で、求職者や顧客にとって魅力ある事業者となるための企業努力が求められています。

さらに、社会保障制度の持続可能性が大きな社会問題となり、介護報酬に関してはマイナス改定が続くことが予測されています。

このような環境変化の中、事業体として成長を維持し、職員にとって魅力のある法人であり続けるためには、新たな市場を開拓することも求められると考え、高齢者数が急増している中国市場に着目するようになりました。中国では、医療・介護・リハビリテーションに関するノウハウが不足しており、経済成長に伴って整備されつつあるものの、介護やリハビリテーションの分野ではまだ十分とは言えないのが現状です。

そして、約1年半の調査を経て、2016年12月に陝西省西安市内にリハビリテーションのプライベートクリニックを開設することができました。現在、運営管理や集客に関するノウハウを蓄積しながら、来院される方々へ運動サービスを提供し、理学療法士による運動処方や徒手療法を提供することで、まずは“リハビリテーション”の価値を広める活動を実施しています。

EXCHANGE

人材交流

慶生会では人材交流が行われており、中国からの人材が活躍しています。2017年10月には、ベトナムからの人材にもご活躍いただきました。

慶生会では、2015年より中国からの職員を受け入れています。現在、特別養護老人ホームやデイサービス、訪問看護ステーションで、20名以上の中国人職員が日本での資格取得と専門職としての活躍を目指し、日々仕事をしながら勉強に励んでいます。

2017年10月には、新たにベトナムからの職員も受け入れる予定であり、今後ますます外国人材を通じた交流が盛んになります。※写真は研修風景です。