人を知る

大西 勝巳 | 居宅介護支援事業及び福祉用具事業 居宅介護支援事業部門チーフ 兼 福祉用具事業部門管理者

スタッフを導く立場として、決してブレない方針を示すこと。

慶生会には、大きく分けると「施設部門」と「在宅部門」の2つの部門があります。私は在宅部門の、介護相談窓口のケアマネジャーをしています。管理職として、スタッフの意識統一、介護保険制度に則りケアマネジャーの仕事が適正に行われているかの確認・修正・アドバイスなどを行うことが主な業務です。定期的に各事務所の管理者と、慶生会全体での方針などを決めるミーティングを行い、そこで決まった方針、目標、今後の慶生会の在り方などを、スタッフに伝達し、意識統一を図ることが、私の大切な仕事のひとつです。ただ、施設にはたくさんのスタッフがいて、仕事に向き合うスタンスも、能力も、人それぞれに違いがあります。スタッフ全員がロボットのように従うことはできませんし、私達もそれを望んではいません。しかし、スタッフ間での意識統一ができていないと、自分の基準、自分の価値観で行動してしまう場合があります。介護という対「人」の仕事において、それではいけません。私達が大切にすべき基準は、ご利用者様であり、ご家族様であり、介護に関わる全ての「人」です。介護をするためには、スタッフ間での共通の目標、意識統一がマストとなってきます。決して簡単なことではありません。だからこそ私達のような職員を導く立場の者がブレてはいけないと思っています。昨日言っていたことと、今日言っていることが全然違えば、スタッフみんなが困ってしまいますよね。だから私達は、ブレずに一貫性を持った考えを伝え続けることが大切だと思うのです。私の仕事は、ブレない方針を、でも時には柔軟性を持って、スタッフみんなを導く灯台のような役割を担っていくこと。その意識を常に持ちながら、これからも慶生会を支えていきたいと思っています。

「自宅で暮らしたい」という想いを叶えたい。

今は在宅部門の担当ですが、以前は施設で働く介護職員でした。何らかの事情があってご自宅で暮らすことができなくなった方々と、施設の中で生活を共にし、介護者、管理者として働いていました。施設での生活が長年に渡ると、施設の中の生活、環境が細かに見えてきます。そんな中で、「やはり自宅で過ごすことを望んでいるんだな」と感じることが多くありました。ご利用者様にとって居心地の良い施設を作ることは、もちろん私達の目指すところですが、住み慣れた家、ご家族と共に暮らす家に勝るものはありません。そういう現状を見て、施設に入らなくてはならない状態になる前に何かできることがあるのではないか、と考えるようになりました。例えば身体が動かしにくくなってしまう前の、もっと早い段階で専門的なケアを受けることができれば、自宅を離れることなく、健やかに暮らしていただけるのではないか。在宅部門での支援に可能性を感じました。施設の中でどう楽しく、快適に過ごすかも大切ですが、私達の支援の形ひとつで、もしかしたら施設の外で過ごすことができる方が増えるかもしれない。その思いからケアマネジャーの資格を取り、施設の外の世界へ出て、自立支援の活動にも力を注いできました。
介護士の力を借りることに、決してマイナスのイメージを抱かないでほしい。より長く健康にご自宅で暮らしていただけるように、また施設に来られている方には施設でのケアで心身ともに元気になっていただけるように、私達はそのお手伝いをしているのです。

「やりたい」という気持ちに、キャリアなんて関係ない。

若者の向上心やチャレンジ精神は、非常に価値あるものです。新人だからこの業務しかできない、若いから新たなことに挑戦できない、そういった考えは持たないでほしい。チャンスは平等に与えられ、やりたいという前向きな気持ちを必ず応援します。慶生会では、一年に数回、スタッフと上司で個別面談をし、将来のビジョンを共有する場を設けています。その中で目標を提示したり、どんな資格を取りたいか、どんな仕事をしたいか、上司に直接思いを伝えることができます。なぜ慶生会がそういった体制を取っているか、それは、組織の運営は「人」が中心という考えを持っているからです。「人」が育てば組織が育つ。組織が育てば、より良い環境でご利用者様に過ごしていただける。だから私達慶生会は、スタッフの育成に力を注ぎますし、スタッフを資産と考えているのです。福祉の世界では、傾聴力が最も大切なスキルのひとつです。ご利用者様の真のニーズを引き出すため、まず相手の話にしっかり耳を傾けること。それが介護への第一歩です。そして、それはスタッフに対しても同じです。「あれをしなさい」と言うことは簡単。しかし上司が一方的に話していては意味がありません。まず何を伝えたいのか、何をしたいのか、しっかり聞く。たとえそれが間違っていても、頭から否定をしない。もちろん面談のときだけではなく、日頃のコミュニケーションの中でも同じです。スタッフの目標をバックアップするため、スタッフの成長を応援するため、私はスタッフと本音で接することができる環境を整えます。私も若手ながら、いろいろな仕事を任せられています。それは言われてやっていることではなく、私が「挑戦したい」と発信したことなのです。どうか若手の皆さんには、自分の気持ちや意欲を大切にして、いろいろなことにチャレンジしてほしいですね。そしてやるからには最後まで真剣に取り組んでほしい。自身のため、慶生会のため、そしてご利用者様のため。それが私の、慶生会の思いです。

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